いやそっちじゃなくって

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自分の意見は「努力を要求するのは結構。ただ、要求する側はその努力に報いる体勢を用意してからにしろ」ということ。

努力することを勧めるのは悪い事じゃなくて、その受け皿が今はぐだぐだになっていること、失敗を許容する社会的な幅が昔よりもずっと狭くなっていることが問題だと思う。昔は「受験戦争に失敗=一流の会社に入れない」くらいのものだったのに、今じゃろくに仕事にありつけない有様。

「失敗したっていいじゃない」「頑張らなくたっていいじゃない」それは結構。緩く生きていけばいい。けど自己研鑽に励む人、リスクを取って困難に挑んだ者に対して精神的・金銭的に報いることをしなかったら全体が沈んでいくだけだろう。

成功して目立った途端に袋だたきに遭うんじゃ誰も成功したいなんて思うわけがないし、失敗した人間をあざ笑ってるばかりではリスクを取ろうなんて気が起きるわけがない。そういうのを見て楽しむ大人を子供がどう見ているかを、今の大人達は考えた方がいい。

20年くらい前は「まじめ=ネクラ=忌避すべき対象」なんて事をタモリやらビートたけしやらテリー伊藤やらが声高に叫んでいた時代で、おかげで地道にやること自体がどんどん衰退していったんだけども、もしかしたら今の状況も同じ価値観の延長線上にあるんじゃないのかな、ともちょっと思った。