Excelプロトタイピング ―表計算ソフトで共有するデザインコンセプト・設計・アイデア
- 作者: Nevin Berger,Michael Arent,Jonathan Arnowitz,Fred Sampson,日向あおい
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/03/13
- メディア: 大型本
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ソフトウェアを作る前の段階で、「こういう画面構成で操作するのはいかがでしょう?」と相談したりお伺いを立てるために必要なのがプロトタイピング。それを Excelでやりましょう、という趣旨の本。どう考えてもネタです。
Excelで作れる画面サンプルの一例。Gmailの提案もこんな風にすぐ書けます!
違う。何か間違ってる。ここまで凝ったもの作るなら直接HTML書けよと思う。 けど本書はひるまない。「Excelはほとんどの会社で使われている、インストールされてないPCの方が少ない。そんなソフトで誰でも見られることが重要なのだ」と。確かにそうかもしれない。しかしな・・
まあ、ニポンのサラリーマンでもExcelでA4サイズの書類をもの凄い高レベルのレイアウトでつくるオッサンがいたりするのでアレなんだけども、こうやって体系化して書籍にまとめてしまうとなんかすごい便利ツールに見えてしまうと言う不思議。
とか書いていて思ったんだけど、ニポン人は結構世界より未来に生きているらしいんだけど、それってこういうネタ技術が極められるまで表立って出てこないからなのかもしれない。そう考えると今ぞんざいにネタ扱いしてはいけないのかも。
ちなみに、プロトタイピングでインターフェースの検討や提案を行いましょうという技法の説明、その際に起きうる問題への対応方法なんかにも言及されていて、それはとても参考になった。あと付録Bの iPhoneインターフェースの設計については、恐らく原書にはない項目なんだろうけどやたら充実してる。
確かにプロトタイピング専用のツールをみんなが持っていればいいとは思うけどそこまで決定的なツールはないのが現状だし、Webに貼り付けといても取り出して編集して差し戻して なんて作業はかったるくて仕方がない。Google Waveみたいな環境で共同作業ができるようになるのが理想的かなあ。