日本の電機メーカーを駄目にしているもの

http://d.hatena.ne.jp/unagiame/20100128/1264702103

やっぱ日本のメーカーはここら辺の理念がないと思うんですよね。第五世代コンピューター計画以降はダメダメじゃないですか。理想に向かって作ってるというよりは、なんか、よく考えずに機能を付け足し続けてゴテゴテになった家電みたいな。そんな感じじゃないですか。

多くのメーカーは「いかにして沢山の商品をお店に置いてもらえるか」が大事なんであって、ユーザーの姿はそこを通してしか見ていません。

もっと簡単に言うと、製品の性能比較表を作って自社製品に×を付けられないこと、もしくは他社製品に×を付けることが商品開発の重要なテーマです。「ほら、他の会社と比較してうちの製品はできることがいっぱい!」っていうセールストークをしたいがための機能付けなのです。そういう○×ゲームに明け暮れているので、結局できるものは据え置き型なら劣化したPCが、モバイル機なら変わった携帯電話しか出てこないんです。まあそう言うのを見て買い物をするユーザーもどうかと思うんだけど、その程度の比較で済んじゃうものしか世の中に出てないってことなんだよな、と。

「これを作ったら世の中がこう変わる!」みたいなコンセプトは一応それなりにあって最初は崇高な理念を持ってプロジェクトは始まるわけですが、リリースに向けていろいろな人の思惑が入るにつれてどんどんgdgdになっていき、gdgdになっているなあというのは誰もが分かっているにも関わらず力関係や保身が働いてgdgdなまま進んでいくという。

だからまあジョブズみたいに明快なビジョンを持っていたり、多少路線変更しても構わないからガンガン進んでくれるリーダーが出てくれば状況は全然違うんだけど、血気溢れる若手は口出ししてもまるで相手にされないのでなかなか厳しい状況ではあります。ソフトウェアと違ってハードまで作るとなるとかかる金が半端じゃないから、独立して頑張るって選択肢は日本ではちょっと厳しそうだし。

とか愚痴言ってても仕方ないんだよな。まずは○×ゲームやってる連中をぶちのめさないと。ユーザーもメーカーも得をしないこの状況を何とかしたいところです。