Android Bazaar and Conference 2010 Springへいってきました

イベント/Android Bazaar and Conference 2010 Spring - 日本Androidの会(日本アンドロイドの会)

以下メモ書き。ここに貼り付けられなかった写真は以下から見られます。
ABC2010Spring - Nunocky's Photolife

Google

Androidを取り巻く情勢の変化とFroyoについて。既に発表された内容が中心で目新しいことは無し。

Cloud to Device messagingは、ドラマ「24」でじゃっくばうあーさんがよくやる「俺の端末にデータを送ってくれ!」を比較的容易に実現するためのAPI。いやそういう目的じゃないけど。地図情報を送る以外の使い道が出てくると面白くなってくると思う。

質疑応答で「ポーティング作業が重いのでもーちょっと何とかならかいか」という質問に対して「どれでもおんなじじゃね?」と回答されていたのは確かに面白いやりとりだったんだけど、グラフィックドライバやOpenCoreのカスタムドライバを特定のSoCに適用するためのドキュメントやガイドは確かに不足しているのは事実だと思うので、もうちょっと何とかしてほしいというのには同意。

頓智

ご存じセカイカメラの会社。

OpenGL ES + NDKを使った「 Androidで3Dグラフィックスを究める道 番外編」

  • JavaからOpenGL ESを使う
  • フレームレートが上がらない
  • C,C++Androidアプリをかける
  • すべてをネイティブにするわけではない
  • 高速化したい処理を関数にして呼び出す

→ JNI(Java Native Interface)をつかう

ただし・・・
NDKをつかうからと言って必ずしも早くなるわけではない

  • JNIの呼び出しオーバーヘッドは結構大きい
  • JNI経由の往復回数はできるだけ減らしたほうがいい。

エアタグ

  • 緯度・経度・高度
  • 頂点座標 (x,y,z)

java.nio.ByteBuffer
  Java側でセットした内容をネイティブ側から参照が可能。

最後に、ARとソーシャルアプリを組み合わせた SoLARというプラットフォーム?を発表していたけど時間が無くて一言だけで終わっちゃったのがとても残念。期待しています。

日本システム開発(株)

セカイカメラ開発から見たAndroidアプリケーション開発の現状とAndroid内部構造

開発時に発生した障害の分類

Pikkle

ソーシャルアプリのスマートフォンへの展開について。収益を上げるためにはリピーターを増やす事が必要。Androidのようにソフトをインストールできる端末はデスクトップにアイコンを置いてもらえればリピート率の上昇が期待できる、とか。話が面白くてメモを取らずに写真ばかり撮っていた。

Adobe

flashを搭載してくれない某社を引き合いにして「Androidはいいですよ!まあそういう結論ありきで話をしに来ているわけですが!」と終始笑いに包まれるセッション。

SHARP

開発者の方直々のIS-01開発にまつわるエピソード。立場が一番近い人だったので一番興味深く聞けた。自分が会社でandroidを推進する際にも参考になりそうな部分が多かった。ただ「あとで話しますね」と言ってたCTSとかLSMといったキーワードが最後まで触れられなかった気がするのが残念。

総括

今回もかなり面白い話が沢山聞けて、朝から行って良かったなあと思う。デモ会場がちょっと狭くて暑苦しいとかセッション間に大混雑するとかがあったのが唯一の難点か。けどそんなの大した問題ではないくらいに充実した内容だったので満足。スタッフの皆様、どうもありがとうございました。

個人的に気になった小ネタは後日。